こちらの記事では元日経新聞記者でYutube、X等でも経済ニュースを分かりやすく、面白く発信されている後藤達也氏著の投資の教科書をレビューします。(その前にお前誰やねん!て方はこちらの記事をご覧ください。)
結論から言えば、この一冊でマクロ経済から、財務諸表の読み方、投資方針の立て方まで投資をする上での必須の知識が学べます。なぜ投資が必要なのか?そもそも株とは何か?といった、根本的な説明から始まりますのでこれから投資を考えている初心者の方には特におすすめです。
投資の教科書 概要
こちらの書籍は2024年1月29日に日経BP社より発売されています。今年からスタートした新NISAの背景等も政府の狙いと併せて説明してくれています。
以下が概要となります。
第1章 投資が欠かせない時代に入った
第1章では新NISAも始まり盛り上がる日本株の好調の理由、そもそもの投資の意義、投資が社会にもたらす変化等について丁寧に解説されています。
第2章 株・会社・決算..そもそもから考え直してみよう
第2章では株式会社の説明といった、根本的な話から実際に株価が動く要因、財務諸表などの会社の決算について詳しく説明されています。
第3章 株価はなにで動くのか
第3章では株価の動きを”虫の目” ”鳥の目” ”魚の目”の3つの視点から説明されています。
株価の動きは不思議なもので経験を積んだファンドマネージャーであれ、アナリストであれ、完全に予測する事は不可能です。様々な計算方法から彼等は理論株価を弾き出しますが、殆どの場合は彼等の想定通りには動きません。私達個人投資はプロでも予想出来ない株価の値上がりにかけ、投資するのです。まずは株価が何に反応し、値上がり/値下がりするのか?この章で深く勉強しましょう。
第4章 中央銀行は金融市場の心臓
FRB、日銀といった中央銀行はここ数年頻繁にニュースで取り上げられるようになりました。とは言え、中央銀行の金融政策を正しく理解し、説明出来る方は限れられるでしょう。(私は無理です笑)
とは言え、何も知らないまま投資をするのは危険です。ここ最近の円安は皆さんも記憶に新しいでしょう。この章ではコロナ後のアメリカの金融政策を中心にその結果としての為替の動きまで詳しく説明してくれています。
第5章 投資をはじめよう
最終章では著者自身の投資スタイルを紹介し、個人投資家の基本スタイルとなる長期分散投資について説明されています。私自身、S&P500に連動するインデックスなどに加え高配当株等をコアとし、サテライトの部分でグロース株投資を行っています。投資初心者、これから始められる方はこちらの章を参考にされると良いでしょう。
投資の教科書 シバ的なるほど!ポイント
新NISAで始まった2024年。多くの投資本、投資雑誌、投資記事が巷に溢れました。私自身、今年だけで投資本を30冊近く読みました。
インフルエンサーによる高配当投資本…
元ファンドマネージャーによる投資術….
どの本でも学びになる事は多々ありました。その中でもこの本は投資初心者に特にオススメです。株とは?投資とは?といった根本的な内容から、決算書の読み方、そして日銀やFRBなどの中央銀行等の金融政策などのマクロ的な視点まで幅広く学べます。著者は元々日経新聞の記者であった為、解説はとても丁寧で分かりやすいです。
世には様々な投資本がありますが、最初の一冊としてオススメしたい本です。(インフルエンサー等の本が悪い訳ではありませんが知識が浅い内は身元や経歴がしっかりしている方の一冊が良いかと)
興味が有る方は是非!
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