
ドローンてクールじゃね?やっぱりこれからの時代はドローンっしょ!
ドローンは確かに様々な用途での活用が見込まれている🐶
この記事では昨年7月に上場したリベラウェアの概要を見ていく🐶
災害大国で有り、またインフラが老化しつつある日本ではドローンの活躍の場は幅広く期待されているところです。ドローン銘柄への投資を考えている方も多いでしょう。
この記事では以下の内容が分かります。
- ドローン市場の将来性
- リベラウェアの概要
- リベラウェアの各種指標
それでは詳細を見ていきましょう。
ドローン市場の現状と将来性
リベラウェアの詳細の前に、そもそものドローン市場の現状/将来性を見ていきます。
他業種と比較した市場規模は?

下記は日本のドローン市場の推移を表したグラフです。
2023年度の日本国内のドローンビジネス市場規模は約3,854億円で、2028年度には9,000億円兆に達すると見込まれています。
数字だけ見ても分からないと思うので他業種と比較してみましょう。
日本の主要産業の市場規模比較:(2023年)
産業 | 市場規模 | ドローン市場との比較 |
---|---|---|
自動車産業 | 約60兆円 | ドローン市場の約155倍 |
小売業(物販系BtoC-EC) | 約13.9兆円 | ドローン市場の約36倍 |
エンターテインメント産業(コンテンツ市場) | 約13.8兆円 | ドローン市場の約36倍 |
物流業界 | 約24.4兆円 | ドローン市場の約6.3倍 |
リユース市場 | 約2.9兆円 | ドローン市場の約7.5倍 |
食品業界(主要企業50社合計) | 約2.9兆円 | ドローン市場の約7.5倍 |
ドローン市場 | 約3,854億円(2023年) | – |
注:上記の数値は各種公開資料を基にした推定値です。
ドローン市場は市場規模から見ると、他業種と比較すると非常に小さく投資妙味が小さく感じるかもしれません。しかしながら、2028年には約2.4倍へ達する事が予想されており、少子高齢化の影響で成熟産業/衰退が予想される市場が多い日本においては貴重な成長産業であるとも考えられます。
ドローンの分野別市場規模
下記は日本のドローンの分野別の市場規模を示すグラフです。
下記のグラフを見れば分かるように、ドローン市場の中核を占めるのは点検市場です。
一般的にはドローンは空撮でお洒落な映像を撮影するお洒落な人達がカッコよく操縦しているイメージが強いですが空撮市場は市場としては最も小さく、最大の点検市場と比べると2023年時点で10分の1、2028年時点の予測ではなんと20分の1を占めるに過ぎません。

ここまで読んで頂いた方はお気づきだと思いますが、投資対象としてドローン関連企業を検討するなら点検市場にフォーカスすべきです。
これから見ていくリベラウェアは点検に特化した世界最小ドローンを販売する会社になります。
リベラウェア(218A)の概要及び強み
リベラウェア(Liberaware、証券コード:218A)は、“人が行けぬ場所へ。 人の安全の未来へ。”をスローガンに掲げ、日本のドローン関連企業の中でも特に産業向け小型ドローンに強みを持つ企業です。
主に工場やインフラ設備の点検・管理用途で使用される小型ドローン「IBIS(アイビス)」を開発・提供しています。従来の点検業務を効率化し、安全性を向上させる技術力で注目されています。

屋内向け小型ドローンの開発
リベラウェアは、GPSが使えない狭い空間でも飛行可能な屋内向け小型ドローンを開発しています。特に製造業やプラント、トンネル、発電所などの点検用途で高い評価を得ています。
AI技術とデータ解析
ドローンによる映像・画像データをAIで解析し、劣化の兆候や異常を検出するシステムを提供。これにより、自動巡回型のドローンの提供が可能となり、以下の人の立ち入りが困難な場所の状況把握に役立ちます。
Ex. データセンター、建築現場での施工進捗監視、地下洞道、ダムなど。

点検業務の効率化とコスト削減
従来は作業員が危険な環境で点検を行っていましたが、リベラウェアのドローンを活用することで、人員の安全確保とコスト削減を同時に実現できます。
リベラウェアの成長戦略
リベラウェアの成長戦略を見ていきます。
2025年7月期の第1四半期において、前年同期の3倍となる売上高225百万円を獲得、売上総利益率も大幅改善しています。

大きな成長戦略を以下の3点に集約されます。
国内インフラ点検市場の拡大
政府のインフラ老朽化対策の一環として、橋梁やトンネル、プラントなどの点検需要が増加。リベラウェアはこの市場をターゲットにし、さらなるシェア拡大を目指しています。
特にリベラウェアの株式の10%を占めるJRとの関係性が強く、鉄道業点検に関わる保守・点検業務が増加する事が見込まれています。保守・点検業務は、定期的に需要が見込まれる、ストック業務であり、乗客の命に関わる鉄道の保守事業は参入障壁が高いです。
JRとの協業ニュースには注視する必要が有ります。株価が急騰するキッカケになるかもしれません。

出典: 2025年7月期第1四半期決算説明会資料
海外市場への展開
日本国内での実績をもとに、海外市場への進出を視野に入れています。特に、アジア圏の成長市場や欧米のインフラ点検市場への参入を計画しています。

出典: 2025年7月期第1四半期決算説明会資料
AI・クラウド活用の強化
ドローンによるデータ収集だけでなく、収集したデータをクラウドで解析し、長期的なメンテナンス計画に活用するワンストップのサービスを展開。これにより、企業のDXを支援します。

出典: 2025年7月期第1四半期決算説明会資料
リベラウェアの各種指標
2025年2月16日時点の各種指標は以下の通りです。
- 株価:621円
- 時価総額: 117億円
- PER(株価収益率):234倍
- PBR(株価純資産倍率):17.33倍
- 売上高成長率:前年同期比 206%
投資する際の注意点は?
1. 市場規模の影響
ドローン業界は成長が期待されるものの、規制や市場の需要変動の影響を受けやすい点に注意が必要です。日本はドローンに関する規制緩和が他国に比べて遅れています。
国の政策の遅延により、ドローン業界自体が伸び悩む可能性があるかもしれません。
2. 競争環境の激化
大手企業や海外企業との競争が激しく、技術革新や価格競争にさらされるリスクがあります。
3. 財務状況の確認
成長企業のため、利益率や財務の健全性を確認し、投資のリスクを見極めることが重要です。
27年の7月機で最終益の黒字化が見込まれていますが、予想に反し黒字化が実現出来なくなれば株価急落の可能性もあるかもしれません。
まとめ
リベラウェアは、屋内向け小型ドローン市場において独自の強みを持ち、インフラ点検の効率化を支援する企業です。今後の成長が期待される一方で、競争環境や市場の変動に注意が必要です。最新の決算情報や業界動向をチェックしながら、慎重に投資判断を行いましょう。
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